ワイズバンク、渋滞情報アプリ開発 ツイッターを活用


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県内渋滞情報を共有、発信する「どこがドット混む」のホームページ画面

 情報配信業のワイズバンク(宜野湾市、奥浜正樹社長)は7日までに、県内の渋滞情報を短文投稿サイト(ツイッター)で共有、発信するスマートフォン(多機能携帯電話)のアプリ「どこがドット混む」を開発した。

アプリを通して、ツイッターで特定の趣旨の投稿に付ける目印「ハッシュタグ」を自動的に付与することで情報共有する。ツイッターのアカウント(利用者名)がなくても利用できる。
 今回開発したのは米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けアプリで、順次米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」用も発表する予定。アプリは無料。パソコン画面でも確認できる。
 全国の渋滞情報も収集、県ごとに別のタグで仕分けしている。1県千人の利用で全国で5万人のアプリのダウンロードを目標としている。
 同社によると、ツイッター上を「事故」「渋滞」のキーワードで検索すると、1日に何百件もつぶやきが出ている。多いときでは1分間に何件も連続でつぶやかれている。だが統一したハッシュタグはなく、各自個別に付けているのが実情。
 同社は2013年10月に設立。前身の「どこがドット混む」が11年9月から、携帯電話のメールで渋滞情報を収集、会員に一斉配信するサービスを実施していた。約1800人の会員が登録。今回は同じシステムを、スマホを使ってツイッター上で共有できるよう改良した。
 奥浜社長は「事故情報はもともと毎日誰かがどこかでつぶやいている。タグを統一して、何か起きたらこのサイトを見てみようとなればいい。事前に事故情報を知れば、予定を変更したり回り道したり、ゆとりを持って運転できる」と開発動機を話した。