異文化間で平和考える 子供平和会議 沖尚高で開催


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ドイツの移民問題について意見を交わす高校生たち=8日、那覇市の沖縄尚学高校

 第1回子供平和会議(対馬丸記念会主催)が8日、那覇市の沖縄尚学高校で開かれ、「グローバルシティズン~地球の一員であること~」をテーマに高校生約60人が意見を交わした。理解を深め合い、平和づくりについて考えるのが目的。

 トルコからの移民問題で揺れるドイツを取り上げ、異なる文化間で、どう平和を実現するかを考えた。
 ドイツ国民の立場で意見を述べた生徒は「移民に対し最低限の権利は認めた上で、納税額に応じて別の権利も認める」、移民の立場からは「経済状況にかかわらず、働く機会は平等にするべき」などの意見が出た。中には「移民にお金を払い、国の外に出て行ってもらう」との考えもあった。宮古高1年の比嘉芹良さん(16)は「平和への意識を高めていきたいと思う」と話した。