【本部】本部町の在来ネギ「もとぶ香ネギ」の商標登録を記念し、さらなる生産拡大を図ろうと、もとぶ産直農家組合(兼次貢組合長)は7日、町山里で定植式を実施した。式では高良文雄町長が「もとぶ香ネギは、本部町民が古きより引き継いできた郷土と食と農の文化である」と、もとぶ香ネギの産地宣言をした。
もとぶ香ネギは、50年ほど前から町備瀬を中心に栽培されており、かつては大量生産されていたが、近年は自家消費などに限られていた。
そこで2011年ごろから町を中心に増産計画を始動。ブランド化を図るため、生産農家を増やしロゴデザインをつくった。昨年8月に商標登録を出願しことし1月に登録が決まった。
香りが良く、暑さに強いもとぶ香ネギは年中栽培できるため、地元では「ニンジュービラ(年中ネギ)」の愛称で親しまれている。兼次組合長は「本部名物の沖縄そばにもぴったり。ネギの生産が減る夏場の需要を狙いたい」と語った。
式は、同組合の古堅宗秀さんの畑で開催。町関係者や農家、地域住民ら約80人が集まってもとぶ香ネギを植え付け、古堅さんが栽培のこつを伝授した。
高良町長は「大きな畑の確保は難しいが、キラリと光る作物、本部の特産品にしていこう」と語った。