西洋楽器 心地よく 新作沖縄芝居「思鶴がやってきた」


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現代にタイムスリップした思鶴(右から2人目)ら=2月21日、浦添市の国立劇場おきなわ

 おしゃべりMUSICオフィス(新垣佳世子代表)製作の新作沖縄芝居「思鶴がやってきた」が2月21日、浦添市の国立劇場おきなわで上演された。西洋楽器を取り入れ、さらりと心地よい音楽を聞かせた。「執心鐘入」などの劇中劇以外は、演奏者が書き下ろしたオリジナル曲を用いた。県伝統芸能公演の一環。

 粗筋は、玉城朝薫の娘思鶴(知花小百合)が現代にタイムスリップし、オペラ「玉城朝薫」の練習をしていた玉城善生(よしお)(亀谷善史(よしひと))と恋に落ちる。知花が思鶴を天真らんまんに演じた。亀谷はバリトンの歌やつらねを披露した。西洋音楽や琉球芸能の学校鑑賞会を開いている同オフィスならではの作品で、子どもが親しみやすい内容だった。
 その他の出演は高宮城実人、石川直也、前堂和香奈、岸本隼人。音楽は森本真由美、冨里桃子、武田光史(こうじ)、與那國太介、川崎馨子(けいこ)。劇の前に映像で組踊を解説したが、少し長かった。

※注:高宮城実人の「高」は旧漢字