F15風防落下 米軍、原因公表せず 防衛局に回答


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 【嘉手納】嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)の當山宏会長(嘉手納町長)は12日、沖縄防衛局で武田博史局長と会い、4日に米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機から操縦席を覆うカバー(風防)が落下した事故について抗議した。

 當山町長は飛行再開した10日と11日に緊急着陸が相次いだことに触れ、「安全管理に大きな疑問がある。事故が起きてからでは遅い」と述べ、事故原因の公表と再発防止を米側に強く求めるよう要請した。
 武田局長は「事故は誠に遺憾だ。米側に再発防止を働き掛けたい」と述べた上で、事故原因となった箇所に関して米軍から「公表は控えたい」との回答があったと報告した。自衛隊のF15機では風防が落下したことはないとも説明した。
 野国昌春北谷町長は「老朽化した機種が住民上空を飛び回るのは危険だ。不備があるのではないかと疑問が湧く」と訴え、東門美津子沖縄市長は「原因場所を特定したのに公表しないのはなぜか」と疑問を呈した。