【中国時報】出版業界 苦境に ネット書店が安売り攻勢


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 台湾と中国の出版業界や書店は、ネット書店の安売り攻勢で近年業績が急激に悪化。両国政府はそれぞれ販売制度の改革や安売り規制を打ち出してはいるが、ネット業者の反発を買い、業界の苦境は続いている。

 台湾では、特定書店のキャンペーンで新書の独占販売を行った作家が、ネット書店から3カ月間の販売ボイコットを受ける事態が発生。中国では大型ネット書店による書籍の5割から6割引きによる販売が一般化して実店舗の売り上げを大きく圧迫。民営有名書店の倒産が相次いでいる。
 フランスでは、すでにネット書店による5%以上の値引きと無料の郵送を禁止する法案が通過しており、中台の出版や書籍の流通業界でも政府の規制を求める声が高まっている。