連帯の歌声響く 音楽家・知花さん「辺野古の海と陸」自作


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座り込みテントで「静かな空を返して」「辺野古の海と陸」などを歌う(左から)知花賢招さん、宮城葉子さん=12日、名護市辺野古

 【名護】名護市辺野古での新基地建設に反対する住民を激励しようと、音楽家の知花賢招さん(64)=うるま市=とてぃーだぬふぁ童唄会を主宰する宮城葉子さん(57)=同市=は12日、辺野古の座り込みテントを初めて訪れ、知花さんが2月に完成させた「辺野古の海と陸」を歌った。

 嘉手納町出身の知花さんは航空機の爆音から解放されることを願う「静かな空を返して」などを作詞作曲し、平和への思いを歌っている。埋め立てに反対する思いを詩に込めた「辺野古の海と陸」を座り込み住民に聞いてもらおうと、平和活動を続ける元教員の小橋川共行さん(71)=同市=の紹介で訪れた。
 知花さんは「音楽で皆さんと結び付きたい。気持ちを届けたかった」と語り、浜に思いを響かせた。子どもたちに歌を教えている宮城さんは「自分も基地のフェンスに囲まれて生きてきた。沖縄の子どもたちに何を残すか考えると埋め立てなんていけない」と語った。