さようなら、学びや 久茂地小、前島小が閉校式


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 創立102年の那覇市立久茂地小学校(宮國和之校長)と創立57年の前島小学校(田端一正校長)の閉校式が25日、両校体育館で開かれ、地域児童を育てた学校の歴史に幕を下ろした。児童や教員、地域住民が集い、親しんだ仲間や校舎との別れを惜しんだ。

 久茂地小学校では、205人の児童と教員、地域住民が声を合わせて「ありがとう」と学びやに感謝の気持ちを伝えた。
 6年の山口陽(はる)さんと富川真緒さんが、「学校の思い出は心の中に生き続ける。誇りを胸に未来へ飛び立とう」と生き生きとあいさつすると、体育館は拍手と笑顔に包まれた。式典後は教員らが校門前に並び、児童に「元気でね」「頑張って」と声を掛けて送り出した。
 前島小学校では、地域住民も集まり、273人の児童が最後の在校生として校歌を斉唱した。在校生を代表して、竹内千尋さん(6年)が「那覇小が、前島小を越えるぐらい楽しい学校であってほしい」と希望を込めてあいさつした。野澤玲菜さん(5年)は「前島小がなくなるのはさみしいけど、那覇小では新しい友達といっぱい遊びたい」と笑顔を見せた。

教員らに見送られながら校門をくぐり、学びやを後にする児童たち=25日、那覇市の久茂地小学校
最後の校歌斉唱をする在校生=25日、那覇市の前島小学校体育館