息子4人、甲子園に 砂川さん夫妻 末っ子修選手に声援


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2回戦でアルプス席から沖尚ナインに声援を送る砂川正美さんと修子さん=28日、兵庫県西宮市の甲子園球場(平安太一撮影)

 第86回選抜高校野球大会で6年ぶりに8強入りした沖縄尚学は31日、準々決勝を迎える。遊撃手として活躍している砂川修選手(3年)は、3人の兄に続く甲子園出場で、父の正美さん(52)と母の修子さん(48)=ともに北谷町=にとっては春夏合わせて7度目の甲子園だ。

砂川さん夫妻は、8―1で快勝した28日の2回戦もアルプス席から見守った。「次も沖尚らしく守りで粘り、チャンスを確実に生かす野球を見せてほしい」とさらなる躍進を期待する。
 長男の政輝さん(23)、二男の哲平さん(21)、三男の三太さん(19)は大分県の大分明豊高校で内野手として活躍し、それぞれ控え選手、レギュラー選手、補助員として甲子園の土を踏んだ。現在、政輝さんは福岡市の職員として働き、哲平さんは駒沢大、三太さんは福岡工業大で野球を続けている。正美さん自身も真和志高校や社会人の九州三菱自動車でピッチャーとして活躍した経歴を持つ。家族がそろうと「野球談義しかしない」(正美さん)という野球一家だ。幼いころから甲子園を目標にしていた4兄弟に、正美さんが授けた5カ条がある。(1)夢を文字や絵など形に起こす(2)夢がかなった時の自分の姿を想像する(3)ファンを作る(4)履きものをきちんとそろえる(5)声に出してありがとうを言う―。4兄弟はこれを実践し、夢をかなえた。
 「自分は沖縄から甲子園に出たい」と沖尚に進んだ修選手は、今大会で3季連続の甲子園出場だ。修子さんは「近くで成長を見られるのはやっぱりうれしい。沖縄だと注目して応援してくれる人も多い」と喜ぶ。父母会長も務める正美さんは「1点差でもいいから勝ち進んでほしい」と甲子園で躍動する末息子にエールを送った。
(大城周子)