仲里元顧問を除名 名護市長選で稲嶺氏支援 自民県連党紀委


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 自民党県連の党紀委員会は29日、仲井真弘多知事の埋め立て承認に抗議する那覇市議会の意見書に賛成した県連所属の那覇市議12人について1年間の役職停止にすると決めた。1月の名護市長選で普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職を支援した元顧問の仲里利信元県議会議長を除名処分とした。

 役職停止となったのは新風会の8人、自民党の3人と安慶田光男議長。
 いずれも既に党の役職を辞任しているが、県連によると、処分を受けたことで今後の選挙で、公認、推薦の対象には直ちにはならないという。
 安慶田議長は採決に加わっていないが、県連の照屋守之幹事長は「党所属のメンバーで同じ立場。リーダーであればそういうことを回避しなければならない」などと説明した。
 新風会の金城徹会長は「なぜ処分されるのかを正式な書面で確認していない」としてコメントを避けた。仲里氏は「既に党籍を外れている認識だ。公約をたがえた県連が処分されるのが筋ではないか」と述べた。