「南風魂」奏で舞う 南風原高・郷土コース20周年


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フィナーレで群舞する南風原高校の在校生とOB・OGら=21日、那覇市民会館

 【南風原】県立南風原高校のコース制20周年を記念し、郷土文化コース、郷土芸能部の在校生とOB・OGの合同公演「南風魂(ふぇーぬくん)~奏でる・舞う・武(たけ)る」が21日、那覇市民会館で開かれた。昼公演は在校生のみ70人が、夜は在校生とOBらが140人出演した。先輩から後輩へ受け継がれた、伝統文化を若々しい感性で表現する「南風魂」を見せた。

 南風原高校は1994年度に郷土文化など4コースを設立した。琉舞や古典音楽、古武術などを学ぶ同コースは県内初の試みだった。
 1期から18期(2014年3月卒業)まで約570人を輩出。OB・OGは芸能実演家として活動するほか、福祉や観光など幅広い分野で活躍している。
 21日は同コースの歴史をたどるように、過去の全国高等学校総合文化祭(全国高文祭)で演じた創作舞踊などを披露した。最後は、在校生とOBらが「かぎやで風」を踊り、母校の輝かしい未来を願った。
 2年の大城万理奈さんは「たくさんの人が協力してくれ、これからも頑張ろうと思った。自分も、観客を魅了するOBのようになりたい」と目を輝かせた。
 9期生の謝名堂奈津さん(27)は「歓待の舞」などを踊った。全国高文祭で踊った思い出深い演目という。「当時の緊張感を思い出した。後輩たちには本番に向けて厳しいことも言ったが、もっと芸能を勉強し魅力を感じてほしい」とエールを送った。