ごみ分別へ町内放送 北丘小の卒業生が提案・録音


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ごみ分別を呼び掛ける町内放送の録音に参加した(左から)屋比久君、伊志嶺君、大城君、指導の島袋健教諭=南風原町立北丘小

 【南風原】北丘小学校町内美化プロジェクトチームは、ごみ分別の徹底をアピールしようと、このほど町内放送に向けた録音を行った。卒業生ら3人が録音し、新年度から町の行政防災無線で放送される予定だ。

 同校ではキャリア学習の一環で、昨年7月から町内企業などを招き、会社説明会などを開催。児童は参加企業から「ミッション」を受け、企業側の要望に応えるプレゼンテーションを行った。
 美玉開発(照屋盛夫社長)が要望した「自治会清掃時のごみ分別をきちんとしてもらうにはどうしたらよいか」というミッションに応えたのは、伊志嶺透也(とうや)君、屋比久玲史(れいじ)君、大城温人(あつと)君、田島圭君、山本光恭(こうき)君、金城海哉(かいや)君、喜屋武俊介君の7人。「ごみ出しルールを放送してお知らせする」と提案し、グランプリを獲得した。
 「ごみ問題の解決方法を一生懸命考えた子どもたちの取り組みを形にしたい」と照屋社長が町役場住民環境課に相談し、行政も賛同した。子どもたち自身の声で地域に呼び掛けてもらおうと、卒業式前日の3月19日、元フリーアナウンサーの保護者の指導を受けながら伊志嶺君ら3人が録音に臨んだ。
 金城君は「録音作業は難しかったが、この放送で自分たちの町がきれいになったらいい」と感想を話した。