沿道にシーサーずらり 陶芸家15人設置


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
15体のシーサーを設置する「シーサーで景観をつくる会」のメンバー=3月31日、北中城村安谷屋

 【北中城】シーサーを設置し沖縄らしい景観をつくろうと、北中城村安谷屋の県道81号沿いに3月31日、村内を中心としたプロ・アマの陶芸家15人によるシーサー15体が設置された。「シーサーで景観をつくる会」(花崎為継会長)による取り組みで、沖縄しまたて協会の補助事業を活用した。

メンバーは「交通安全を願い、沿道の美化や観光の振興にもつなげたい」と話している。
 設置されたのは村の“メーン道路”でもある県道81号沿いの第一安谷屋交差点。約20メートルの石垣に、さまざまな表情をした個性豊かなシーサーが並べられた。
 県道81号沿いでは2004年から、村大城区や県立芸大などによる「彫刻カジマヤー計画」が進められ、多くのテラコッタ彫刻が設置されている。今回新たにシーサーが加わり、花崎会長は「文化芸術村にもつながる取り組みを今後もしていきたい」と語った。
 メンバーは今後も沿道の草木の手入れなど景観整備に取り組むという。村内に工房を構える陶芸家の山内米一さんは「交通安全シーサーとして、観光や地域にも貢献したい」と話した。