県立2病院に保育所 仕事と子育て両立支援


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(写真:琉球新報社)

 県立中部病院(松本廣嗣院長)と南部医療センター・こども医療センター(我那覇仁院長)の敷地内に保育所が開設された。1980年代に中部病院内の保育所が閉鎖されて以来の設置。仕事と子育ての両立を支える環境を整えることで、医療スタッフの確保と定着を図る狙いだ。

 中部病院の「おひさま保育園」は4日、同センターの「みなみのこ保育園」は5日に開所式を行った。両園とも運営は民間企業に委託。預かりの対象は医師や看護師など県病院事業局職員の子どもで、0~6歳までの未就学児。定員は40人で、日曜日を除き午前7時から午後8時まで預かる。週に1日は夜間保育も行う。
 「みなみのこ保育園」の開所式で我那覇院長は「子どもたちにとっては安全で、職員にとっては働きやすい環境になったと思う」とあいさつした。
 2歳の双子、瑛大(あきひろ)ちゃんと真由(みゆ)ちゃんを預ける医療事務職員、當山あゆみさん(42)は「職場の近くにあるのですごく安心感があるし、迎えの時間をあまり気にせず仕事に集中できる」と喜んだ。
 病院事業局によると、職員から保育所設置を求める声が上がり、2012年から準備を始めた。建設、運営費は病院予算から捻出する。