慶良間の保護「一体で」 国立公園指定で事務室開設


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 【渡嘉敷・座間味】3月5日に慶良間諸島が国立公園に指定されたことを受け、環境省慶良間自然保護官事務所の渡嘉敷事務室と座間味事務室が4日、開設された。両村で事務所開きが行われ、植田明浩環境省那覇事務所長と岸秀蔵自然保護官らが参加。公園の保護に向けて環境省と両村が協力して取り組んでいくことを確認した。

 渡嘉敷村の事務所開きには、座間味昌茂村長ら村関係者20人が出席。座間味村長は「村民に公園化を理解させて意識高揚を図り、自然保護官と連携協力して村、住民らが一体となって自然環境保護に取り組んでいきたい」とあいさつした。
 座間味村の事務所開きには、宮里哲村長ら関係者20人が出席。宮里哲村長は「座間味村は観光地であるだけに今回の国立公園の指定は大変喜ばしい。村民同士がますますの絆を結び、世界に誇れる慶良間諸島にしたい」と語った。
 座間味、渡嘉敷両村へ配置する自然保護官2人は、5月上旬ごろに配備予定の公園管理船で両村を往来して業務を行う。植田所長は「ゼロからのスタートだが、村や住民らの協力を得ながら業務を進めていきたい」と話した。
 (米田英明、宮里芳和通信員)

渡嘉敷事務所の開設を喜ぶ座間味昌茂村長(左)ら=4日、渡嘉敷村役場
座間味事務所の開設を喜ぶ宮里哲村長(左から2人目)ら=4日、座間味村離島振興総合センター