米国防長官、辺野古の進展要求 防衛相会談


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日米防衛相会談のポイント

 【東京】ヘーゲル米国防長官は6日の日米防衛相会談後の記者会見で、米軍普天間飛行場の辺野古移設について仲井真弘多知事から辺野古埋め立て承認を得られたことを評価し、「近々建設が開始されることを期待する」と述べ、代替基地建設を早期に進めるよう求めた。

 小野寺五典防衛相は会談で、県が要望している同飛行場の5年以内の運用停止など4項目の基地負担軽減策について説明。両氏は沖縄の負担軽減に協力して取り組む考えで一致したが、今後の日程など具体的な議論はなかった。
 会談は約50分間で冒頭のみ公開された。防衛省によると、小野寺氏は5年以内の運用停止のほか、オスプレイ12機の分散配置などの県側の要望を伝えた。
 ヘーゲル氏は、普天間の移設問題について「センシティビティ(敏感な問題)があることはよく認識をしている」と述べ、移設に対する根強い反対などから作業の推進は容易ではないとの考えを示した。
 その上で「代替施設建設が早くできるよう米国としてもできることは何でもやりたい」と述べ、日本政府と協力して移設を推進する立場を示した。