地域文化 紙芝居に 与那原「大綱曳」など5話


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大綱曳で旗頭を掲げ、ドラや鉦鼓を鳴らして踊る出演者=3月26日、与那原町コミュニティーセンター

 【与那原】地域独特の伝統、文化、言語を紙芝居にし、その魅力を再発見してもらおうと、与那原町は3月26日、町コミュニティーセンターで作品のお披露目上演会を開いた。会場では完成した5話のうち、「大綱曳」など2話が朗読された。

 紙芝居等作成事業は一括交付金を活用した。
 400余年の伝統を誇る「与那原大綱曳」をはじめ天地開闢(かいびゃく)の昔、御殿山に天降した天女がその御子の出産にあたり産湯を召したとの神話に出てくる「親川(うえーがー)」と「運玉義留と金の枕」「久茂久岩(くむきじ)」「そうぬまし」の5話が完成した。
 うち「大綱曳」と「運玉義留と金の枕」を与那原町に縁のある役者の伊良波さゆきさんが会場で朗読した。
 舞台では、町文化協会の会員ら14人が出演し、「国豊」「民栄」の両旗頭掲げ、綱を引き、ドラの音色に合わせて踊った。
 小学4年の息子と訪れた益丸和果子さん(40)は「紙芝居を見た後に芝居が上演され、分かりやすく素晴らしかった。東小学校でもぜひやってほしい」と話した。
 町史編集員で紙芝居作成委員の新垣庸一郎さんは「紙芝居と演劇を連動したところが良かった」と語った。
(知花幸栄通信員)