【中国時報】雲南白薬は毒薬? 中国政府発表


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 中国の製薬各社はこのほど、中国政府薬監局の通達を受けて説明書の内容を修正した。雲南白薬(うんなんはくやく)に有毒な成分が含まれていることを明記した。雲南白薬は最も有名な止血と活血の薬として古くから知られている。

 有毒成分とされたのはトリカブト属の「烏頭(うず)」の一種の「草烏(そうう)」。適量を超えると四肢のまひや吐き気、動悸(どうき)などの中毒症状を起こし、重篤な場合は死に至る可能性もある。
 雲南白薬の製法はこれまで秘中の秘とされ、成分も公開されていなかった。製薬会社が有毒成分の含有を認めたのは、これが初めて。昨年2月には香港当局が有毒成分が検出されたとして、販売を禁止している。中国の製薬各社は「適量であれば人体に悪い影響はない」とし、薬効があることを強調している。