センダンに集まろう 瀬喜田小の10期生、73歳祝いで再会


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思い出のセンダンの木の下に集う瀬喜田小第10期卒業生=6日、名護市の同校

 【名護】木登り、かくれんぼ、木陰で朝礼―。樹齢106年を迎えた名護市立瀬喜田小学校のセンダンの木の下に6日、同校第10期卒業生20人が、73歳の生まれ年祝いを記念して集まった。枝葉をいっぱいに広げて白い花を咲かせたセンダンの木陰で、約60年前の思い出を語り、当時を懐かしんだ。

 同校のセンダンの木は市の文化財にも指定されている。校舎や校庭が形を変えてもなお同じ場所にそびえ立ち、児童らを見守る「シンボルツリー」となっている。
 企画をしたのは、宜野湾市に住む新城治さん(72)。勤め先の与那国島から定年退職で本島に戻った時から「みんなでセンダンの木の下に集まりたい」と思いを募らせていた。10年越しの実現に「みんなで集まることができてうれしい。木も昔より大きくなっているよ」と目を細める。
 「久しぶりに会っても30分たったら(面影を)思い出すよ」と笑うのは、新城さんと一緒に企画した嘉陽春子さん(72)。「センダンの木の下に集まろうという呼び掛けに応じてくれたことがうれしい。今後も継続していきたい」と笑顔で話した。