県内トップ切りハーリー 渡嘉敷港で浜下り行事


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
こぎ手が勇壮なかいさばきを見せるハーリー競漕=3日、渡嘉敷港

 【渡嘉敷】渡嘉敷村の漁師らの航海安全と豊漁、村民の健康を祈願する「ハーリー競漕(きょうそう)」(村体協主催)が3日、渡嘉敷港で県内トップを切って行われた。渡嘉敷区では昔から旧暦3月4日に同区の伝統行事「浜下り行事」と併せて開かれる。

 港内の南北を折り返す約300メートル間を競うハーリー。勇壮なかいさばきを見ようと多くの村民らが港に繰り出して声援を送った。
 優勝旗争奪の区対抗の部では、東、西、阿波連の3チームがデッドヒートを展開し、西が3連勝した。職域の部には4チームが参加し、役場が9連覇を果たした。
 観光で訪れた桑江舞さん(24)=兵庫県=は「地域で盛り上がる行事は兵庫県にはないので、かいを漕(こ)ぐ島の男たちの心意気に魅せられた」と話した。(米田英明通信員)