稲嶺氏が来月中旬訪米


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稲嶺進名護市長

 【名護】稲嶺進名護市長は9日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を米国内で広く訴えるために検討していた訪米について、5月中旬とする方向で計画していることを明らかにした。

 具体的な日程は調整中だが、同月18~24日ごろを予定している。訪米では米政府関係者に移設反対の世論を直接訴えるほか、上下両院議員との意見交換や、辺野古移設反対のメッセージを発した有識者との共同声明発表、シンクタンクでの講演なども検討している。
 2012年2月の訪米時はワシントンだけを訪れたが、今回はニューヨークなどへの訪問も検討しており、市民レベルでの交流を図りたい考え。
 稲嶺市長は会見で、移設に反対する民意を無視して政府が作業を進めていることについて「米国や他国では許されるのか。日本政府がやろうとしていることは世界で受け入れられるかを強く訴えたい」と語った。
 会見では4月に施行した市の環境基本計画と移設問題の関連について問われ、移設反対を前提とした計画ではないとした上で「市が作った環境保全指針を根拠として(移設の)話をすることはできる」と述べた。
 稲嶺市長は移設手続きにおける市長の権限を行使して、移設を阻止する考えを表明している。
英文へ→Nago Mayor to visit the United States in May