教育

竹富町、単独で教科書採択へ 地区協議会離脱を検討

 【竹富】教科書の同一採択地区内で公民教科書が統一されていない八重山教科書問題で、竹富町教育委員会は単独で教科書を採択できるようにするため、八重山採択地区協議会からの離脱を検討していることが10日、分かった。

一方、同町教委は同日、臨時会を開き、文部科学省からの是正要求に対し、国地方係争処理委員会へ不服を申し立てるかどうかを協議した。結論は持ち越しとなったが、申し立てしない方向で意見がまとまるとみられる。
 町教委は申し立て期限の11日午前に再度話し合い、決定内容を発表する。
 竹富町が検討する単独採択について、採択地区の設定権限を持つ県教育委員会は竹富町と、石垣市、与那国町の2市町で採択地区を分割できないか検討しており、今後、再編作業が進むとみられる。
 9日に成立した改正教科書無償措置法は地区協議会の設置義務を明記している。規約を構成市町村で協議して定め、地区内で同一の教科書を採択するよう義務付ける一方、採択地区の設定単位を「市郡」から「市町村」に改めた。竹富町は採択地区の設定改正で単独の採択が可能となる。
 竹富町の慶田盛安三教育長は臨時会終了後、「地域の特性にあった採択地区を設定したほうが教育現場には良い。採択地区は小さいほうがいい」と単独での採択が望ましいとの考えを示した。
 不服申し立てについては、却下された後の町に与える負担を想定したほか、改正法により町単独で採択できる可能性が出てきたことも考慮し協議したとみられる。
 大田綾子委員長は「全国で初めての是正要求。簡単に答えが出せない。あすきちんと見解を出したい」と述べるにとどめた。