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【糸満】祖先供養の行事、清明祭で沖縄戦戦没者を供養する「第7回平和の礎刻銘者追悼清明祭」(主催・沖縄協会)が12日、糸満市の沖縄平和祈念堂で開かれた。
清明料理が供えられた沖縄平和祈念像に、約230人の参加者らが琉球手まりや折り鶴を手向け、世界平和を願った。
琉球大学大学院でしまくとぅばを研究するハイス・ファン・デル・ルベさん=オランダ出身=は像に向かって「弥勒世(みるくゆ)のお願い(うにげ)」を朗読。「子孫(くゎうまが)はじみ、世界御万人(しけーうまんちゅ)ぬちゃー、見守(みーまん)てぃうたびみしぇーびり(子や孫、そして世界の全ての人々をお見守りください)」と流ちょうなしまくとぅばで述べた。
日本兵だった父英隆さんを沖縄戦で亡くした田村隆信さん(70)=北海道伊達市=は、妻の雄子さん(66)と清明祭に参加した。隆信さんは「戦争だけは、どんなことがあっても避けなければならない。平和の思いを全世界に発信したい」と話した。