干潮前後チヌがヒット


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 桜の開花予想が外れた陸とは異なり海は例年とほぼ同じように慶良間の鯨の回遊から屋我地の大型チヌの乗っ込み、浜下りより1カ月早い旧暦2月3日の潮干狩りなど、海の季節は旧暦通りに推移している。これから数週間は突風に注意、空に黒い雲が現れたら逃げる準備を忘れないこと。
 ◎50センチオーバー屋我地のチヌ1人で3匹。10数年前、運天原漁港の打ち込み釣りで大型チヌを釣り、ブームの火付け役となった釣りクラブ“プラス1”。メンバーの園田由喜夫さんは3月18日、水路で54・8センチ、53・1センチ、52・9センチのチヌを釣った。一番大きいのは産卵済み、他の2匹は抱卵していた。前夜に大宜味村塩屋でサオを出したがアタリがなく、夜明けに前垣の水路に移動した。午前9時からイカダ近くで立ち込み投げ釣りをした。道糸・ハリス8号、オモリ30号、ハリチヌ8号、餌は活きエビとカニを使った。1投目の仕掛けは絡んで上がってきたので、流れが速すぎて釣れないかもと予感したが、干潮の潮止まりが近くなり投入した仕掛けがイカダの近くまで流された11時に54・8センチ、2・69キロがヒット、続いて11時半に52・9センチ、2・5キロ、12時に53・6センチ、2・94キロが釣れ流れが速くなった午後3時に納竿した。[注]潮が緩んだ干潮前後にヒットしている。(マンモス泡瀬)
 ◎初耳!伊江島でチヌが釣れた。琉球新報の渡嘉敷島通信員をしている米田さんの弟、勝さんは島の一文字のガラサー釣りなどの名手だが、現在仕事で伊江島に長期滞在しているので暇があればフカセでカーエーなどを釣っている。2月に入り40センチ前後のチヌを5匹釣ったが全てオス、3月に入って釣った45センチはメスだったという。ポイントは伊江港から西崎にかけての島の南側の海岸。仕掛けは道糸4号、ハリス1・25号1・7メートル、ハリカーエ11号、ガン玉なし、餌オキアミ。[注]チヌは大きくなると80%がメスに性転換する。伊江島の大型グレは有名だがチヌは初めて。(釣り人情報)
 ◎伊是名のミナミクロダイ、45センチ4匹など。釣りは2度目だと言う勝連CFCの米川大二さんと昨年からタマン釣りを始めた万壽博允さん、17日伊是名屋那覇島でタマン・チヌ狙いの打ち込み釣りでの釣果。(釣り人情報)
 ◎宜名真で大型49センチのグレ。水温が低くなった3月18日昼ごろ、名護市の古堅裕二さんが駐車場下での釣果、他にもモンガラ、シジャーなど。(ステップ名護)
 ◎糸満のコチ釣り名手、河村哲治さん。今年に入って60センチオーバーのコチを10匹以上も釣っている河村さん。真昼に足場の良い防波堤で釣るそのノウハウとは? 仕掛けはウキ釣りで2号の磯ザオに道糸3号、ハリス2・5号2メートル、オモリ0・8号、ハリチヌ8号、場所は防波堤釣り入門36ページCポイント、いつも昼ごろからサオを出す。ハリスは10センチ程底にはわす。長すぎるとアタリが分からない。食いつくとウキが10センチほど沈むので少し待ってコチが首を振るとウキが動くのでこの時に合わせる。ハリスが細いのでゆっくりと上げる。スルルは食いが良いがカニの餌盗りも多いので、サンマ切り身を使ったりする。[注]ミジュンや小さい小魚を餌にしても良い。(つりぐのぞうさん)
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)50㌢オーバー乗っ込みチヌ1人で3匹釣った名手園田さん
(2)初耳!伊江島でチヌを釣った米田勝さん
(3)勝連CFCの新鋭メンバー万壽さん(右)と米川さん(左)の伊是名での釣果
(4)49センチのオナガを釣った古堅さん
(5)今年10匹目、大型コチ釣りの名手河村さん