中国誌「南方周刊」の報道によると、中国政府は1949年前後、台湾に1500人余りの情報部員を潜入させ、その内1100人余りが台湾政府によって逮捕・処刑されていたことが明らかになった。
情報部員の名簿の存在について、中国政府は明らかにしていない。
毛沢東は49年7月の談話で、台湾進攻における情報活動の重要性に言及。多くの情報部員が送り込まれた。
しかし、その後の朝鮮戦争による情勢の変化と大物情報部員の逮捕・供述により幹部が次々逮捕・処刑され、壊滅状態となった。
一方、台湾の国民党政府は47年の2・28事件以降、思想犯の逮捕を強化。情報部員の摘発も行われたが、左翼学生や思想犯の逮捕・処刑なども大規模に行われ、約14万人が処刑され、非業の死を遂げたともしている。