琉球新報社 がまかつフィールドテスターの与古田直次さんは数年前からマイボートで釣りを楽しんでいる。最近はヨナバルマジクやガーラが好調との連絡が入り、４月１１日に同行取材した。午前８時半に屋嘉の船揚げ場を出船。金武沖の水深３０メートルのポイントで、シーアンカーを入れて船を流す。与古田さんは慣れた手つきでテンヤ仕掛けにエビ刺し、仕掛けを下ろした。
仕掛けが底についたら海底をトントンとたたくようにアクションを加え、生きているようにエビを踊らせる。しばらくすると、テンヤ竿の竿先にチョンチョンと小さなアタリが出た。リールのベールを開け、道糸を送って魚が完全に食い込むのを待つ。５～１０秒送ってから竿を大きく上げて、アワセを入れた。
竿がきれいな弧を描き、与古田さんは魚の引きを楽しみながら、慎重にリールを巻いた。しばらくして海面に浮いたのは、２キロ前後のオニヒラアジ。釣り上げてすぐに仕掛けを下ろすと、すぐにアタリがあり、３キロのイトヒキアジが釣れた。午後になってもガーラがコンスタントに釣れて、夕方までに１．５キロ～３キロのガーラを６尾と大漁した。
与古田さんに聞くと、魚の小さな前アタリを見逃さず、アタリがあったら魚に違和感を与えないようにラインを送ることがテンヤ釣りのコツで、そのためには、穂先の敏感な専用のテンヤ竿が最適と教えてくれた。また、マイボート釣りは、船が小さいので危険も伴う。マナーを守って、安全に釣りを楽しみたいと語った。
（おきなわ釣王国社・仲栄真修）
