是正要求対応 直接聞き取り あす文科省、竹富に指導も


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 【東京】下村博文文部科学相は15日の記者会見で、八重山教科書問題で国の是正要求に応じない方針を決定した竹富町教育委員会の慶田盛安三教育長から直接、文科省が説明を受けた上で、違法確認訴訟の提起など同省の対応を決めることを明らかにした。

17日に慶田盛教育長が文科省を訪れ、前川喜平初等中等教育局長と面談する。文科省は教育長に対し、是正要求に応じるよう指導するものとみられる。
 竹富町教委は11日、文科省の是正要求に対して応じないことや第三者機関の国地方係争処理委員会に不服申し立てをしないことを決定した。
 下村氏は「申し立てもせず、是正要求に応じないというのは遺憾だ」と批判。国が違法確認訴訟を提訴するかどうかについては「町教委の方針を確認してから判断したい。できるだけ早くに判断すべきだ」と述べるにとどめた。
 これに対し慶田盛教育長は「報告しなければと思っていた。是正要求に対する(応じず、申し立てしない)対応を口頭で報告するつもり。単独採択が望ましいことも伝えることになると思う」と話した。