台風被害の比国激励 現地へ112万円余贈る


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街頭募金やバザーで寄付を集めた県商工会女性部中部支部のメンバー=9日、嘉手納町商工会

 【嘉手納】中部8市町村の商工会女性部でつくる県商工会女性部中部支部は9日、フィリピン台風の被災者支援報告会を嘉手納町商工会で開いた。フィリピン出身の田里真由美北谷町商工会副部長が3月に同国タクロバン市を訪れ、集めた寄付金112万5千円余りを市長に手渡した。

義援金は仮設住宅の建設費に使われたという。現地の小学校も訪れ、文房具などの物資も寄付した。
 田里さんは11歳までフィリピンで育った。昨年11月にフィリピンを襲った台風30号による被害の一報を聞き「親族、家族が心配になった」という。田里さんの提案を受け、台風来襲10日後の支部長会で支援を決め、街頭募金活動やチャリティーバザーなどで寄付金を集めた。
 3月に訪れたタクロバン市は、がれきなどが撤去され、仮設住宅の建設が始まっていた。田里さんは「水道などのライフラインや公共施設の復旧が進んでおらず、復興まではまだ遠いと感じた」と報告。
 最後に「皆さんに感謝している。フィリピンは復興してほしい。支援をきっかけにさらに交流を深め、子どもたちの未来を考えたい」と継続支援を呼びかけた。
 安里瑞枝支部長は「今後は衣料品などの物品を集め、要望があればまた協力したい」と話した。