【チャイナ網路】「流星花園」の実力


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 日本の人気コミック「花より男子(だんご)」を台湾でドラマ化した「流星花園」が今、日本で放送されている。セレブで超イケメンの4人組「F4」とどこにでもいそうな平凡な女の子の恋物語。先月には主題歌「流星雨」もリリース。アジアの男性グループとしては、史上初のオリコン初登場トップ10入りを果たしている。
 無名の新人をスーパーアイドルに変えた伝説のオバケ番組。夜のゴールデンタイムに再放送されたほどの人気ぶりだった。まもなくブームはアジア全土に広がり、フィリピンでは国賓待遇を受けた。
 もともと原作が台湾でも好評だった。マンガにはストーリーからカメラ割りまで書かれているようなもの。テレビ化にはうってつけだ。役者がダイコンで、せりふが訛(なま)っていたって、作品はそれなりにできあがる。彼らは半ば日本マンガが作り上げたアイドルなのだ。
 “拝金主義”“日本趣味”と、中国政府には幾度も放送を禁止されながら、海賊版VCDで中国全土に人気を広げた「流星花園」と「F4」。4年後れの日本上陸も、幸先の良いスタートを切ったようだ。
(本紙嘱託・沖縄大学助教授)