図書館で“ご奉仕” 読谷小2年の上原さん


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背表紙の番号を見ながら本を並べる図書館ボランティアの上原丸乃さん=20日、読谷村立図書館

 【読谷】読谷村立図書館で7歳の図書館ボランティアが活躍している。小さな図書館ボランティアは、図書館に隣接する読谷小学校2年の上原丸乃(まるの)さん(7)。放課後に週2回ほど、返却された絵本や児童書を棚に並べる配架作業を担当している。

本が大好きという丸乃さんは「いろんな絵本が見られるし、とっても楽しい」と目を輝かせる。
 図書館ボランティアは本を並べるだけでなく、修繕や掃除、花壇の手入れなど多岐にわたる。仕事を引退した年齢層が多い中、丸乃さんはこの図書館で史上最年少のボランティアだ。
 丸乃さんがボランティアを志したのは2年前の幼稚園生のころ。図書館の入り口に張られた募集告知を見つけて応募したが、「文字が読めるようになってからね」と、いったん断られた。小学校に入学後の昨年12月に再び応募し、採用された。
 学校が終わると、丸乃さんは専用の黄色いエプロンと名札を付け、てきぱきと作業する。初めは絵本の配架だけだったが、最近は児童書の配架もできるように。20日には図書館主催の読み聞かせ会で朗読にも挑戦した。
 母・友美さん(41)は「受け入れてもらってありがたい。今後もやりたいこと、楽しいことの見つけ上手になってほしい」と目を細める。
 絵本の読み聞かせにも挑戦したいという丸乃さん。「大人になったら図書館で働いたり、アルバイトしたいな」。小さなボランティアはこれからも本の世界で大活躍しそうだ。
 (大城和賀子)