ケントミファミリー、神奈川の車いす旅と交流


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我如古盛健さんの三線に合わせてカチャーシーを踊る参加者ら=11日、読谷村の残波岬ロイヤルホテル

 【読谷】障がいのある人たちでつくる音楽バンド「ケントミファミリー」は11日、神奈川県から訪れた車いす利用者やその家族39人と読谷村内のホテルで交流した。母親と2人で参加した三津山晃希さん(21)は「身も心もホットになる旅だった」と充実した表情を見せた。

 一行は神奈川新聞厚生文化事業団が企画する「車いす空の旅」で沖縄に訪れた。車いす利用のため、なかなか旅行に出られない人たちを対象に、年に2回開催している。沖縄旅行は13回目。今回は美ら海水族館や琉球村を訪れた。
 ケントミファミリーは、川上理子さん(16)=美咲特別支援学校高等部2年=がピアノで「てぃんさぐぬ花」を披露したほか、リズム感あふれる「大丈夫よ~」の三線伴奏に合わせてカチャーシーを踊った。
 笑顔で踊った澤田玲さん(27)=神奈川県=は「楽しかった。美ら海水族館のイルカがかっこよかった」と話した。
 川上さんは「初めての場所だけど、楽しんで演奏できた」と笑顔。ケントミの我如古盛健さん(58)は「演奏後は涙が出た。互いの活動が、将来一つの輪になるとうれしい。神奈川県にも行きたい」と語った。