【読谷村ウイーク2014】地域の歴史 誇りに 亀島さん「泰期塾」好評


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 【読谷】劇作家の亀島靖さんを講師に、琉球王国時代に明と交易した読谷村出身の偉人・泰期の生き方やその時代背景を学ぶ「泰期塾」(実行委員会主催)が月に1度、読谷村内で開かれている。参加した玉田妙子さん(51)=読谷村=は「琉球の歴史は学校で習わない。阿麻和利などの歴史上の人物が何をしたのかやっと分かった」と話した。

 泰期は大交易時代に中山王・察度の命令を受け、進貢船に乗って明(中国)と交易したとされる人物。亀島さんは、琉球王朝の繁栄や衰退の歴史とともに、泰期が活躍した時代背景を語る。約2時間の講義の後は亀島さんを囲んで懇談。参加者からは活発な質問が飛び出す。
 村観光協会、村商工会の支援を受け昨年12月に20人ほどで始めたが、現在は40人ほどに増えた。
 実行委の比嘉徹会長は「泰期は歴史書にも記述が乏しく、あまり知られていない。彼の功績を知り、村民として勇気と誇りを持ってほしい」と開校目的を語る。
 今夏の自由研究のテーマに選び、泰期について勉強しているという大月凪君(11)=喜名小6年=は「なかなか学べないので貴重な機会だ。沖縄の歴史上の人物が成し遂げたことを知り、すごいと思った」と話した。

読谷村出身の偉人・泰期を知ろうと月1度開かれる「泰期塾」=14日、読谷村残波岬いこいの広場「ティーダ33(さんさん)」
亀島 靖さん