辺野古調査で警戒船延べ1252隻に


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シュワブ地質調査にかかる警戒船

 【東京】防衛省が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査や磁気探査などで、調査期限とする11月30日までの間に延べ1102隻の警戒船による監視活動を予定していることが25日明らかとなった。沖縄防衛局が業者向けに作成した調査業務委託の特記仕様書で示しており、調査船の周囲で警戒監視を行う。

サンゴやジュゴンの調査を含めると、移設に関する各種調査期間中の警戒船は延べ1252隻に上る。
 共産党の笠井亮衆院議員の資料請求に同省が回答した。25日の衆院外務委員会で若宮健嗣防衛政務官は、ボーリング調査は21地点で実施し、1地点につき11日間行うと説明。1地点ごとに1日2隻で警戒に当たり、調査完了までに延べ462隻が必要としている。
 海底の磁気探査は計40日間で1日2隻、延べ80隻を計画。潜水探査は計140日間で、1日4隻、延べ560隻が必要と記した。
 警戒船は「FRP70PS型」と呼ばれる小型船舶を想定し、地質調査の落札業者に調達を求めている。仕様書では「(警戒船の)数量に変更が生じた場合は後日精算する」としている。
 若宮氏は警戒船数の根拠について、海上保安庁の海上工事作業などに関する警戒船配備指針に基づくと説明。警戒船が必要な理由について「工事を順調に安全に行うために必要だ」などと答弁した。