好きな言葉“貯金” 新聞で探し、心温かい文 コザ小


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「チャリーン」と言いながら見つけた言葉を「貯金箱」に入れる児童ら=23日、沖縄市立コザ小学校

 【沖縄】NIE実践指定校のコザ小学校(島尻順子校長)は23日、新聞の見出しや広告から好きな言葉を切り抜く活動「ことばの貯金箱」を取り入れた道徳の授業を行った。5年1組の児童33人は心がわくわくしたり、大切にしたい言葉を「チャリーン!」と声を出して「貯金箱」に入れ、たまった言葉をつなげた文章づくりやコミュニケーションを楽しんだ。

 「ことばの貯金箱」はNIE教育コンサルタントの渡辺裕子さんが考案したワークショップで、東日本大震災後の学校や仮設住宅で始めた。昨夏のNIE全国大会で紹介され、全国の学校や地域で広がっている。
 児童らは新聞をめくって「命」「しまくとぅば」「平和」「安心」「ありがとう」などの言葉を見つけて笑顔で「貯金」した。集まった言葉をつなぐと、「震災に負けず/次へ向け/レッツゴー」「笑顔と/感謝と/ともに/生きる」「未来に伝える/宝の山」など、心が温かくなる言葉が次々と出来上がった。
 「ことばの億万長者は、人を支える言葉の王様」というキャッチフレーズを考えた上間俊諒君は「楽しいと思える言葉をもっと探して、友達にも伝えたい」と話した。担任の古波津聡教諭は「言葉で人を喜ばせたり、自分も気持ちよくなったりする。言葉を大切に使ってほしい」と呼び掛けた。