木工細工 温かみ人気 具志堅さん、リハビリで製作


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「木工とゆんたくが楽しい」と語る具志堅信夫さん=23日、今帰仁村の就労継続支援事業所がんばろう

 【今帰仁】旧今帰仁中学校跡にある就労継続支援事業所がんばろう(伊波栄信代表)で、具志堅信夫さん(58)=本部町具志堅=が手作りしている温かみのある木工細工が好評だ。具志堅さんは、昨年12月から同事業所に通っている。2年前に脳梗塞で倒れ現在も手足に障がいが残るが、指のリハビリのために木工細工を始めた。

 小物椅子やつまようじ入れ、名刺置き、ハンコ入れなどを手作り。最近はギターの形をしたカンカラ三線も手掛ける。材料は全て廃材を使い、装飾品の貝はリハビリを兼ねて浜辺で拾っている。
 具志堅さんは「みんな自然の恵みで作っている。木工も楽しいが、ここに来ると『ゆんたく』がとても楽しい」と笑顔で話した。作品は、今帰仁の駅そーれ、本部町の田空の駅はーそーで販売している。
 伊波代表は「具志堅さんはムードメーカーで、事業所には欠かせない存在」と言い、「障がいを抱えている人は家に閉じこもりがちなので、一緒に趣味を持ち、仲間と共に明るく頑張ろう」と話した。同事業所は(電話)0980(56)3901。
(新城孝博通信員)