【中国時報】先住民のためのラジオ局開局 台北市


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 先住民のためのAMラジオ局「屋海洋」が5日、台北市に開局した。北部に居住する9つの先住民族を対象に、各先住民族の言語で、それぞれの歌謡など文化を紹介していく。
 局名の「屋海洋」とは、アミ語で「喜び集う」という意味。台北市所属の「台北ラジオ」の周波数を利用して放送する。聴取できる範囲は、台北を中心に、苗栗以北の西海岸側と花蓮以北の東海岸側の地域だが、地形などの影響も受けるため、一部聴取できない地域もある。
 開局式典では、同市の馬英久市長がアミ族の衣装を着けて登場。各先住民の言語であいさつをした。台北市ではこれまで、市内に居住するベトナムやマレーシア出身者のためのラジオ局を開局してきた。今回は先住民市民へのサービスの一環で、開局に先だち、各機関が一定の割合の先住民の雇用を義務付ける自治条例も公布している。