新ハーレー船進水 糸満旧集落「西村」「中村」「新島」


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 【糸満】昨年10月に完成した、3隻のハーレー船の進水式が4月27日、糸満漁港で行われた。糸満の古い集落「西村」「中村」「新島」の3村の青年たちが、新しいハーレー船に米やお神酒をかけて清め、海へ下ろした。

船は6月1日に行われる糸満ハーレーのクライマックスを飾る「アガイスーブ」で使われる。
 ハーレー船は、糸満市の船大工が約1年かけて造船した。西村の船には竜、中村にはアカマチ、新島にはカジキの絵がそれぞれ描かれている。
 青年たちは新しい船を糸満漁港北地区の海に下ろし港内を一周した後、中地区まで船を走らせ、乗り心地を確認した。
 西村の上原正嗣さん(26)は「新鮮な気持ちでこいだ。ハーレー本番に向け、練習する気持ちに火が付いた。2連覇を目指して頑張りたい」と意気込んだ。進水式後、青年たちは白銀堂で完成した船の報告を行い、拝所にお神酒などをささげた。
英文へ→New harii boats launched in Itoman

新しいハーレー船を海に下ろす「中村」の青年たち。船にはアカマチが描かれている=4月27日、糸満漁港北地区
進水式で新しいハーレー船をこぐ青年たち=4月27日、糸満漁港北地区