「辺野古阻止」へ連帯 マコーマック氏、稲嶺氏と面談


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米軍基地は平和的共同体をつくる過程に役に立たないと稲嶺進名護市長(左)に語るマコーマック氏=1日、名護市役所

 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する声明を発表した海外有識者の一人のオーストラリア国立大名誉教授のガバン・マコーマック氏が1日、名護市役所で稲嶺進市長と初面談し、今後も連帯することを約束した。

 マコーマック氏は戦後、基地被害を受け続けた名護市が新基地建設によって将来も被害を受け続けかねない現状に「平和的共同体をつくらないといけないが、基地建設はそのプロセスに役に立たない」と指摘。稲嶺市長が訪米して移設反対を訴える計画については「(日米両政府による移設の強行を)米国民に伝えればショックを受けるだろう。仲間も協力する」と激励した。
 また、移設を強行する安倍政権や、本土メディアが「辺野古で決着済み」のように報じる状況を疑問視し、自身が代表編集者を務める「ジャパン・フォーカス」で国外に沖縄の情報を発信していることを説明。4月19日にあった辺野古の座り込み10周年集会や琉球新報社の社説を翻訳して発信したとして、稲嶺市長にも文章の発表を呼び掛けた。