【宜野座】宜野座高校(前田務校長)の3年生は4月30日、地域のお年寄りを学校に招き、進路や人生に関する話を聞いた。生徒たちは“人生の先輩”である講師の話に真剣に耳を傾け、自らの夢や進路について語り合った。
国語表現の授業の一環で実施。3年生2クラスの生徒81人と、講師として村内に住むお年寄り約20人が参加した。生徒4~5人に講師1人のグループに分かれて話をした。
生徒からの質問を中心に、講師たちが青春時代を過ごした50年前の話や、沖縄戦当時の話など話題は多岐にわたった。就職のため18歳で岐阜県に渡った山野弘子さん(71)は、高校卒業後に1人暮らしを予定している生徒からの「1人暮らしで不安はなかったか」との質問に、「人間はその場に行ったら溶け込んでいけるもの」と答えて励ました。
眞榮田義功君(17)は「最終的には自分の考え通りにやればいいと背中を押してくれた。マイナス思考がプラスになった」と笑顔を見せた。山野さんは「生徒たちがしっかりした考えを持っていて感心した。今は昔とは違って自由。夢さえ持てばかなうことを伝えたかった」と話した。