ハブの腹からヤンバルクイナ卵4個、成鳥も捕食


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ハブに頭部までのみ込まれた状態だったヤンバルクイナ成鳥と、おなかから出てきた4個の卵=8日、名護市三原

 【名護】名護市三原のハブ駆除名人の男性が8日午前1時50分ごろ、国頭村謝敷の林道で、ヤンバルクイナの成鳥を頭部までのみ込んだ状態だったハブを発見し捕まえた。

捕獲した後、同日昼すぎ、ハブ酒にしようとおなかを開いたところ、中からこのヤンバルクイナが産んだとみられる卵4個が見つかった。
 男性は30年ほどハブを捕ってきたが「ヤンバルクイナの卵が出てきたのは初めて。巣を攻撃されたのではないか」と話した。
 捕獲したのは眞喜志康弘さん(57)。のみ込んでいた成鳥を吐き出し、逃げようとしたところを捕まえた。ハブの体長は1・7メートルほどで、捕獲時からおなかが膨らんでいたという。成鳥はおよそ36センチ。頭部にはハブにのみ込まれていた跡を示す唾液が残り、発見時は既に死んでいた。
 眞喜志さんは、4月28日にも捕獲したハブのおなかから、ヤンバルクイナとみられる幼鳥4羽を見つけたばかり。相次ぐ珍しい捕獲に驚いた様子だった。捕獲したハブはハブ酒に、成鳥と卵は環境省に提供するという。
英文へ→Okinawa Rail’s eggs found in the belly of Habu snake