中華航空ロサンゼルス支店にこのほど、39年前に中華航空で戦下のベトナムから脱出できたことを感謝する手紙が届いた。
搭乗したのは、華僑を救出するための特別便の最終便。手紙の主は、現在アメリカで移民の子女向けの小児科を開業している。
最終便がサイゴン(当時、元ホーチミン)に到着したのは、1975年4月26日。手紙の主であるロナルド・タンさんは当時3歳。先日、偶然台北で乗り換えの際、中華航空機を目にし、感謝の気持ちを表さずにはいられなかったという。
当時の状況を知る乗務員によると、砲弾の飛び交う中、飛行機は最短時間で辛くも離陸に成功。水平飛行に入り、窓から日が差し込んだのを見て、乗員乗客ともども涙ながらに無事を喜んだ。この手紙は同社社員に回覧され、感動を呼んでいる。