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【ニューヨーク=島袋良太】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を米国内で訴えるため、稲嶺進名護市長が15日夕(日本時間16日朝)、米ニューヨークに到着した。
16日午前には日米外交に詳しいコロンビア大のジェラルド・カーティス教授と会談した。
カーティス氏は辺野古移設について「最初から無理な計画だった。普天間に海兵隊がいる必要はないと思う。(在沖海兵隊は)中国への抑止力とは関係なく、『持っているものを失いたくない』という側面が強いと思う」と述べた。一方で移設計画の見直しは「日本の国内問題」との認識も示した。
カーティス氏は海兵隊は戦略的に沖縄から撤退し、グアムやオーストラリアに移転できる可能性があるとの見解も示した。
会談に先立ち、稲嶺市長は「知事の埋め立て承認で移設は前進したと思われているかもしれないが、県民が移設に強く反対している状況は全く変わっていない。多くの人に会い、この状況を伝えたい」と述べた。
滞在中、有識者や米有力メディア幹部らと意見交換するほか、市民集会に出席する。19日から22日にはワシントンを訪ね、米政権に影響力のある安全保障専門家との会談や米議員との会談などに臨む。