一夜明け、物産展に人出 閉店決まった沖縄三越


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買い物客でにぎわう「大江戸浅草まつり」=20日、那覇市牧志の沖縄三越

 沖縄三越は、閉店発表会見から一夜明けた20日、第6回「大江戸・浅草まつり」を6階イベントプラザで開催した。

26日まで。沖縄では入手しにくい食品や名産品を求める買い物客らで初日からにぎわった。一方、買い物客からは閉店について「物産展が楽しみだった」「本土の名産品が手に入らなくなる」などと惜しむ声が上がった。
 那覇市の津波ふみこさん(66)は「友の会の取り扱いが知りたくて来た。残念だ」と話した。浦添市の比嘉幸子さん(59)は「リウボウと三越で物産展が開かれるのを毎回、楽しみにしていた。楽しみが一つ減った気分だ」と述べた。一方、物産展には欠かさず来るという60代の女性からは「閉店は仕方ない。三越の商品は良い物だけど高過ぎた。最近は物産展にしか立ち寄らなかった」という声もあった。
 物産展に出店する業者からも三越の閉店を惜しむ声が上がった。「吉實包丁店」の店主・吉澤操さんは「三越での開催は6回目。それまでは山形屋でやっていた。いつも、沖縄の人の笑顔が楽しみだった」と残念がる。「竹芸品・東和」の鈴木雄一さんは「お茶道具などの販売を楽しみに待ってくれている人がいる。今後、販売できないと考えると寂しい」と沈んだ面持ちを見せた。