復帰50年、未来明るく アミークス5年生、新聞基にカルタ作り


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 県NIE実践指定校の沖縄アミークスインターナショナルは12~16日、復帰記念日に合わせた特別授業を行った。5年生18人は1972年当時の写真やアニメなどで復帰記念日を身近に感じながら、新聞が報じる集団的自衛権をめぐる現状についても考え、「復帰50年の沖縄」の未来カルタを作って沖縄の明るい将来像を描いた。

 授業は国語の「新聞を読もう」の単元と関連して、担任の上江洲ジョアナかおる教諭が行った。
 上江洲教諭は当時の新聞や72年生まれのお菓子などをパワーポイントで紹介した。琉球切手やパスポートを通して米軍支配下の沖縄について説明し、「日本に復帰していなかったらどうなったか。復帰してどんなことが変わったのか」など、児童と共に考えた。
 本紙の復帰40年別刷り特集で掲載したうちなー漫画家ももココロさんの「時間旅行かるた」や新聞記事を参考に、「復帰50年の沖縄」を考えた。児童らは「ヤンバルクイナが増えている」「基地の跡地にディズニーランドができる」など、8年後の明るい未来を描いた。
 16日は集団的自衛権に関する新聞記事から難しい漢字の意味を調べて、自衛権の行使が本当に必要なのか議論した。
 久志麻菜美さん(10)は「みんな平和と幸せいっぱいの楽しい言葉やイラストを描いた。新聞を見ると、その幸せが果たして実現するのか不安にもなる。少しでも明るい未来が築け、カルタの未来が実現できるといい」と語った。

集団的自衛権に関連する新聞記事を読んで話し合う児童ら=16日、うるま市の沖縄アミークスインターナショナル
特別授業で沖縄アミークスの児童が考えた「復帰50年の沖縄」のカルタ