米に「辺野古は混迷」 名護市長、成果を強調


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
訪米行動を終え記者会見する稲嶺進名護市長=22日、米ワシントン市内

 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】訪米中の稲嶺進名護市長は22日夕(日本時間23日午前)、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設中止を求める要請行動の終了に当たって米ワシントン市内で記者会見し、「県民は(移設を強行する)日本政府の姿勢に強く反発している。辺野古移設計画では(問題が)混迷していく、と米国に伝えた」と訪米の意義を語った。

 稲嶺市長は「仲井真弘多知事による埋め立て承認で、米側では移設計画が前進していると受け取られていると感じた」とも説明。その上で「手続き的には進んでも、地元が反対する中では絶対にうまくいかないという内実を伝えた。市民同士の結集はさらに強まると思う」と強調した。
 市長は、15日からニューヨークとワシントンを訪問した。
 国務省のヘムシュ日本部副部長ほか上下両院議員、米政府と関係の深い元政府高官や元議員、安全保障専門家らと相次いで会談した。市民集会などにも出席し、支援を呼び掛けた。
 稲嶺市長は、23日午前に米メディアのインタビューに応じ、帰国の途につく。