【竹富】八重山教科書問題をめぐり、竹富町教育委員会(大田綾子委員長)は28日、定例会後に会見し、文部科学相が竹富町教育委員会に違法確認訴訟の提起をしないと決定したことについて「ほっとしている」「違法性はなかったと今も信じている」などと総括した。
県教育委員会が採択地区の単独化を認めた同町教委は6月6日に開催予定の教科用図書八重山採択地区協議会総会で正式に同地区から離脱する。
大田氏は「この問題の出発点は調査員の意見が尊重されなかったことにある。教科書採択については現場、調査員の声をしっかり受け止める必要があると思う」と指摘した上で「訴訟が回避され喜んでいる」と話した。
そのほかの委員は「訴訟は時間も人も取られる。回避され教育現場に力を入れることができる」「軟着陸できてほっとしている」などと述べた。