知事承認は「突破口」 米国防長官、辺野古移設推進を強調


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】シンガポールを訪問中のヘーゲル米国防長官は31日の講演で、在日米軍再編について計画通り推進する考えを強調した。その上で、普天間飛行場の辺野古移設計画について「昨年12月に代替基地建設に向けた(知事の埋め立て)承認を得て、大きな突破口が開けた」と述べた。

 ヘーゲル氏はアジア太平洋地域への関与を強化するオバマ政権のリバランス政策を強調。在日米軍について青森県・三沢基地に一時配備している無人偵察機グローバルホーク、嘉手納基地に2007年以降数カ月単位の暫定配備が続くステルス戦闘機F22ラプター、普天間飛行場に配備したMV22オスプレイを挙げ、「最も近代的な軍事力を配備した」と述べた。
 また、早期警戒機E2ホークアイと最新鋭無人偵察機MQ4Cトライトンも北東アジア地域に配備すると述べた。トライトンは米海軍幹部が17年の沖縄配備を明言しており、配備先は嘉手納基地とみられている。