釣り人なら誰でも、自宅から魚釣りをしてみたいと思ったことがあるだろう。そんな夢のようなことを楽しんでいる少年がいる。与那原町に住む喜納拓夢君(中学1年)の自宅は水路沿いに建っており、自宅の庭から魚釣りが楽しめる。
5月28日も、家の裏でまずボラを投網でゲット。それを餌に待つこと20分。小さなあたりのあと強烈な引きがあり、釣り上げてみると53センチのカースビーで、自己記録を更新。6月1日は2メートル30センチの大ウツボも釣り上げ、拓夢君は毎日のように庭先から釣り糸を垂らしていてるという。
5月30日、うるま市に住む瀬良垣守輝さんはタマン狙いで浜比嘉島に釣りに出掛けた。午後7時ごろから竿を出し、しばらくして45センチのタマンをゲット。夜中の3時に鈴が鳴ったかと思ったら、釣り竿が海面に向かって突き刺さり、リールからすごい勢いでラインが引き出された。
すぐに200メートル巻いたラインが残りわずかとなり、スプールを手で押さえ、魚の走りを止めた。すると今度は右に、左に走り回る。必死に竿を支え、リールを巻いては、引き出されることを繰り返す。その間40分。暗夜に浮かんだのは27.4キロのロウニンアジ。タモに頭を入れ、逃がさないようにしてから、夜明けを待って岸へと引き上げた。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)