竹富が正式離脱 教科書八重山採択地区


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石垣市教育委員会で開かれた2014年度定期総会

 【八重山】教科用図書八重山採択地区協議会は6日、竹富町教育委員会を単独採択地区とする県教育委員会の決定を受け、協議会の構成委員から竹富町教委を分離することを確認した。

石垣市教育委員会で開かれた2014年度定期総会で規約を変更し、竹富町教委が八重山採択地区から正式に離脱した。
 八重山採択地区協議会は石垣市、竹富町、与那国町の教育長ら8人で構成するが、竹富町側は県教委が5月30日に告示した採択地区の設定に基づき、同協議会に所属しないとして欠席し、委任状を提出した。
 同協議会は委員改選で石垣市と与那国町から6人を選出したほか、竹富町教委を構成委員から外す規約変更などを実施した。
 一方、竹富町教委は分離を受け、今月下旬にも単独採択地区協議会の設置を進める方針だ。
 同一採択地区内の公民教科書が統一されていない八重山教科書問題は採択地区が分離する結果となった。協議会会長で石垣市教委の玉津博克教育長は「八重山は一つだということを念頭に、八重山全域の子どもたちにとって一番いい教科書を選ぼうということを確認した」とし、今後の教科書選定について「協議会の責任と権限をもって実施する」と話した。
 竹富町教委の慶田盛安三教育長は「(こうなって)良かった」とした上で、協議会設置へ「早く準備を進めたい」と話した。