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【うるま】うるま市に住む元教員の古堅宗久さん(77)が、県内の歌碑や石碑などの碑文や歴史を紹介する「ふるさと沖縄の歌碑・石碑・石造物写真集」の第三版を自費出版した。奄美大島や県内離島にある歌碑など、約250点の写真が分かりやすい説明文と共に収録されている。
古堅さんは「歌碑の歴史を調べると、先人の胸の内や文化をひしひしと感じることができる」と話す。趣味のカメラで風景写真を撮影した際、歌碑が写り込んだのがきっかけで、その歴史をひもとくようになった。
第一版を出版したのは2004年で、約10年間かけ愛機の二眼レフでの写真撮影と資料収集をした。図書館や友人などに贈っていたところ、多くの問い合わせがあり、版を重ねて第三版までに計900冊を出版した。
本を手に取った人たちからは「沖縄の文化を見直した」という声も届き、これまでに県内の老人会やサークルなどのメンバーと一緒に歌碑巡りも実施してきた。古堅さんは「沖縄の良い所に触れる一つの機会として、この本を参考にしてほしい」と話した。
書籍の販売価格は税込みで3千円。問い合わせは古堅さん(電話)090(9405)1936。